自宅に保管している夏目漱石や伊藤博文といった旧千円札が高価で売れるか気になっている方へ。
旧千円札の中には、25万円もの価格で売れるものもあります。ただ押し入れにしまっておくのはもったいないです。この際、買取業者に査定に出してみましょう。
売却時のポイントやおすすめの買取業者についても解説していますので、興味がある部分だけでもチェックしてみてください。
古銭買取についてより詳しい内容を知りたい方は着物買取でおすすめの専門店10選をご紹介!高く売る方法や買取方法を徹底解説!からご覧ください。
この記事は以下のような人におすすめ!
・1,000円札はどれくらいで売れる?
・とにかく高く売りたい
・昔のお札は今でも使える?
・買取業者はどこが良いんだろう?
古銭買取について詳しく知りたい方はおすすめ記事をご覧ください。
【種類別】旧千円札の買取相場は?
千円札は1942年(昭和17年)から発行が開始され、現在も発行が続いている紙幣です。
現在に至るまで5種類もの千円札が発行されてきましたが、2024年からは新たに北里柴三郎の千円札が発行されます。
ここでは、2023年現在発行されている野口英世までを含めた5種類の千円札の買取相場をご紹介します。
※下記のように、「甲、B、C」といった名前が付けられていますが、これは日本銀行券の発行された順番と考えて大丈夫です。甲号券が最初に発行され、E号券が最後に発行されました。
【発行された順番】
①甲号券、②B号券、③C号券、④D号券、⑤E号券
【甲号券】日本武尊の旧千円札
引用元:Wikipedia
発行年数 | 1942年(昭和17年) |
相場価格 | ~25万円 |
プレミア期待度 | 大 |
日本武尊の旧千円札は1942年から1946年に発行され、今では非常に価値があります。
表面には日本武尊と建部神社が、裏面には彩紋が描かれています。この紙幣の発行数は限られており、通用が停止されたため、現在は通常のお金としては使用できません。
買取価格は紙幣の状態により大きく異なり、未使用状態のものは25万円以上、未使用でなくても5万円前後で買取されることがあります。
平均的な買取相場は、普通の状態のもので1,000円〜4万円、美品(未使用含む)で4万円〜25万円です。市場ではレプリカや贋作も出回っているので注意が必要です。
日本武尊の旧千円札は、その歴史的背景や希少性から「幻の千円札」とも呼ばれており、コレクターや歴史愛好者の間で高い評価を受けています。
【B号券】聖徳太子の旧千円札
引用元:Wikipedia
発行年数 | 1950年(昭和25年) |
相場価格 | ~1万円 |
プレミア期待度 | 大 |
聖徳太子の旧千円札は、1950年から1965年にかけて発行され、表面に聖徳太子の図が描かれています。
この紙幣は正式には日本銀行券B号券と呼ばれ、前期と後期の2種類があります。特に前期の聖徳太子千円札は、記番号のアルファベットが一桁で表記されており、前期は後期よりも稀少価値が高いとされています。
買取価格は紙幣の状態により異なり、状態が普通のものでも額面以上で取引されることがあり、美品であれば5,000円近く、未使用品では1万円を超えることもあるとされています。
市場での売買価格は1,000円から6,000円の範囲であり、レプリカも出回っているため、実際の価値を知るには専門の古銭買取業者に査定を依頼することをおすすめします。
聖徳太子の旧千円札はプレミア価値が付くこともあり、特にコレクターの間で人気があります。
【C号券】伊藤博文の旧千円札
引用元:Wikipedia
発行年数 | 1963年(昭和38年) |
相場価格 | ~3000円 |
プレミア期待度 | 大 |
伊藤博文の顔が描かれた旧千円札は、1963年から1976年まで発行されていました。
しかし、1986年に発行が停止されました。この千円札のサイズは縦76mm、横164mmで、表面には伊藤博文、裏面には日本銀行本店本館の図柄があります。
この紙幣は現在でも法定通貨として使用可能となっていますが、一部で額面の140倍から250倍の価値があるとされています。
買取価格は1,000円から3,000円程度で、これは紙幣の状態等によって評価は変わります。
【D号券】夏目漱石の旧千円札
引用元:Wikipedia
発行年数 | 1984年(昭和59年) |
相場価格 | 額面通り |
プレミア期待度 | 低 |
夏目漱石の旧千円札は、1984年から2007年まで発行された日本銀行券D号券千円券です。
流通枚数が多いため基本的には額面通りの価値しかありません。
しかし、一部にはプレミア価格がつく夏目漱石の千円札も存在し、例えば、記番号がゾロ目であったり、印刷がずれていたりするものは1,000円以上の価格で売れる可能性があります。
オンラインマーケットプレイスでの参考価格は、Amazonで60,000円、楽天で3,000円〜30,000円、ヤフオクで19,000円となっていますが、これらの価格はレプリカも含んでいる場合もあるので注意が必要です。
夏目漱石の旧千円札は法令上、現在でも使用可能であり、時折おつりに入っていることもあるようです。
【E号券】野口英世の千円札
引用元:Wikipedia
発行年数 | 2004年(平成16年) |
相場価格 | 額面通り |
プレミア期待度 | 低 |
野口英世の千円札は2004年から発行されています。
特徴的な顔立ち、高い知名度、そして世界に誇れる功績の主に3点から肖像に選ばれました。
野口英世は梅毒や黄熱病の研究で世界的に知られており、国内でも学校の教科書や小説、映画などで紹介されています。
野口英世は1876年から1928年まで生きた日本の医師で細菌学者であり、黄熱病や梅毒の研究で世界的に有名になりました。
現在も発行されている通貨であることから買取不可ですが、エラー紙幣や記番号が珍しい場合のみ買取価格が上がります。
【新紙幣】北里柴三郎の千円札
引用元:独立行政法人 国立印刷局
北里柴三郎の千円札は2024年度上半期に発行予定となっている新紙幣です。
表面には、破傷風血清療法の確立とペスト菌の発見、そして伝染病研究所及び北里研究所の創立に尽力した北里柴三郎の肖像が描かれています。
裏面には、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景(神奈川沖浪裏)」が描かれています。
この新千円札の寸法は縦76mm × 横150mmで、現在発行されている千円札と同じ大きさです。
未だ発行されていない紙幣なので買取できませんが、1,000円札の種類の一つとしてご紹介しておきました。
価値の高い旧千円札の特徴とは?どこで高く売れる?
珍しい記番号
記番号と呼ばれる紙幣の番号は、管理や追跡を簡単にするために現代の紙幣にも印字されています。大量に印刷される中で、特定のパターンや特異な形式の記番号が偶然にも生まれることがあります。これらの特別な番号の紙幣は希少性が高く、そのために買取価格も通常より高くなる傾向があります。
希少価値の高い紙幣の記番号には、以下のような種類があります
種類 | 説明 |
---|---|
キリ番 | 2桁目以降の数字が揃い、キリが良い例:「500000」「900000」 |
ゾロ目 | 6桁すべて同じ数字例:「777777」「888888」 |
階段 | 数字が1桁目から6桁目まで連続している(階段状)例:「123456」「456789」 |
サンドイッチ | 両端2つと中央4つがそれぞれ同じ数字例:「800008」「511115」 |
エラー紙幣
エラー紙幣は、印刷ミスや製造過程での誤りによって生じる、通常とは異なる特徴を持つ紙幣です。これらの紙幣は流通数が少なく、その希少性からコレクターの間で高い価値を持ちます。そのため、買取市場においても高額で取引される可能性があります。
エラー紙幣の例としては以下のようなものが挙げられます
種類 | 説明 |
---|---|
印刷ミス | 絵柄の一部が空白 印刷に欠けがある インクがにじんでいる 等 |
印刷ずれ | 印刷にずれがあり、絵柄が重なっている |
記号違い | 紙幣に印刷されている記番号が表面と裏面で一致していない |
めくれ | 破けてめくれている紙に印刷されている |
耳付き | 紙が折れていたことから、余分な紙が切り取られずに残っている |
裏写り | 本来裏面にあるはずの絵柄が表面に印刷されたもの |
透かし | 数字やアルファベッドが透けている |
銀行
日本銀行本店やその支店では古銭の換金サービスを提供していますが、これは販売ではなく、あくまでも額面通りの換金となります。換金できる貨幣の種類は限られており、詳細は日本銀行の公式ホームページ(その他有効な銀行券・貨幣)にて確認できます。
例えば、旧1000円札は現行の1000円札に換金されます。また、換金する金額や枚数に応じて手数料が異なる場合もあります。
このため、この方法はあまりおすすめできません。古銭が実際に持つ価値を知りたい場合、まず買取専門店で査定を受けることを検討しましょう。
専門店で額面以下の価値が提示された場合に限り、日本銀行での換金を考えるのが良いです。
メルカリ
フリマアプリを使用して古銭を売る方法にはいくつかのデメリットが存在します。まず、送料や各種手数料(販売・振込手数料)がかかる点が挙げられます。
また、商品の発送に関わる手間や、個人間のトラブル(例えば、古銭の状態に関するクレームなど)に巻き込まれるリスクがあります。さらに、郵便法に違反する可能性も考慮しなければなりません。
フリマアプリでの古銭販売には、これらの問題点からデメリットが多いと言えます。
特にメルカリなどのアプリの利用規約では、古銭の出品が制限されており、一部の古銭(例えば百円札や天保通宝、小判など)のみが出品可能となっています。その他の古銭を販売すると、規約違反となるため注意が必要です。
安全でより高く売るには、古銭の専門店の利用をおすすめします。
古銭買取について詳しく知りたい方はおすすめ記事をご覧ください。
よくある質問
よくある質問についてまとめました。
旧千円札は今でも使える?
全てではありませんが、現在も利用できる旧千円札があります。
これは財務省(昔のお金は使えますか)のページから確認できます。
このページによると、以下の3種類の旧千円札のみ現在も使えるようです。
- B千円券(聖徳太子:昭和25年発行)
- C千円券(伊藤博文:昭和38年発行)
- D千円券(夏目漱石:昭和59年発行)
旧千円札の保存・管理方法はどうすればいい?
旧千円札は紙製のため、適切な取り扱いがない場合、しわが入ったり色あせるなどの損傷が生じることがあります。
特に、湿気や強い日差しにさらされると問題が起こりやすいです。
これを防ぐためには、通気性の良い場所での保管や、和紙で包む、密閉できるジッパーバッグに入れて湿気から守るなどの方法が有効です。
古銭買取はバイセルに任せる
引用元:バイセル公式サイト
「バイセル」は、東証一部に上場している企業が運営する古銭の買取業者です。
2018年から2021年にかけて、4年連続で顧客の価格満足度が最高評価を獲得しており、特に高価な古銭の買取で高い評判を得ています。
手数料やキャンセル料は不要で、迅速な査定を提供しています。豊富な買取実績を持ち、お客様の期待を上回る高価買取を実現し、信頼できるサービスを提供しているため、バイセルに買取に出すことをおすすめします。
運営会社 | 株式会社BuySell Technologies |
対応地域 | 全国対応 |
買取方法 | 店頭買取・出張買取・宅配買取 |
手数料(査定料等) | 全て無料 |
公式サイト | https://buysell-kaitori.com/coin/ |
まとめ
この記事では、旧千円札の買取相場についてご紹介しました。旧千円札をどこの買取業者に出すか迷っている方は、ぜひ「バイセル」の無料査定にお願いすることをおすすめします。
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